- ホーム
- 便秘・夜尿
便秘・夜尿について
こどもの「便秘」や「夜尿(おねしょ)」は、成長過程で多く見られる悩みですが、実は互いに深く関係していることも少なくありません。これらは単なる「体質」や「しつけ」の問題ではなく、こどもの体の発達段階や生活リズム、時には遺伝的な要因が関わっている医学的な課題です。

便秘症とは
便秘とは、回数や量が減りお腹に便が溜まった状態を指し、腹痛や嘔吐を伴うと「便秘症」と診断されます。毎日排便があっても、実は出し切れず溜まっているケースは少なくありません。離乳食開始時や入学後などが発症の節目ですが、特に小学生以降は保護者の方が排便状況を把握しにくくなるため注意が必要です。

夜尿症とは
5歳以上で月1回以上のおねしょが3か月続く状態を「夜尿症」と呼びます。成長に伴い改善しますが、一部は小学生高学年でも続くことがあります。病気という認識が薄く受診を迷われる方も多いですが、本人の自尊心を守るためにも早期介入が有効な場合もあります。当院では一人ひとりの成長に合わせたサポートを行っておりますので、まずは気軽にご相談ください。

こんな症状ありませんか
便秘に関するチェックポイント
- 便の回数が週に2回以下である
- 便が硬く、出す時に痛がったり出血したりすることがある
- お腹が張っていて、食欲が落ちているように見える
- 下着に少しだけ便がついてしまう(漏れ便)がある
- トイレに行くのを怖がったり、我慢したりするしぐさがある
夜尿に関するチェックポイント
- 5歳を過ぎても、夜間のおねしょが週に数回以上続いている
- 一度おねしょがなくなったのに、数ヶ月前から再開した
- 昼間も急におしっこがしたくなったり、漏らしたりすることがある
- 宿泊行事(キャンプや修学旅行)が控えており、本人が不安がっている
これらの症状は、こどもが自分から「苦しい」と訴えにくいこともあります。保護者の方が「少し気になるな」と感じたときが、相談の最適なタイミングです。
このような症状から考えられること
便秘や夜尿の背景には、いくつかの要因が組み合わさっていることが多いです。
-
腸と膀胱の密接な関係
直腸(便が溜まる場所)と膀胱は隣接しています。頑固な便秘によって腸に大きな便の塊が溜まり続けると、それが膀胱を圧迫し、膀胱の容量を小さくしてしまいます。その結果、尿を十分に溜められなくなり、夜尿を悪化させる一因となるのです。
-
成長に伴う機能の未熟さ
こどもの脳や神経は発達の途中にあります。便意や尿意を脳が正しく認識する仕組みや、夜間に尿の量を抑えるホルモンの分泌がまだ安定していないことで、症状が現れます。
-
「我慢」のサイクル
一度排便で痛い思いをすると、こどもは反射的に便を我慢するようになります。すると便はさらに硬くなり、出す時にまた痛むという悪循環(便秘の負の連鎖)に陥ります。
-
遺伝や体質の影響
排泄のトラブルには、遺伝的な体質が関与している場合もあります。当院では必要に応じて家系的な背景なども考慮しながら、より専門的なアドバイスを差し上げることが可能です。
ご家庭でできること
-
「トイレの習慣」を楽しく整える
朝食の後など、決まった時間にトイレに座る習慣を作ります。出なくても怒らず、座れたこと自体を褒めてあげてください。足台(ステップ)を置いて、踏ん張りやすい姿勢を作るのも効果的です。
-
食事と水分のバランス
食物繊維(野菜、果物、豆類など)を意識して取り入れ、こまめな水分補給を促します。ただし、夜尿が気になる場合は、夕食後から就寝までの水分量は少し控えめに調整します。
-
「怒らない・焦らない」の精神
便秘も夜尿も、こどもの努力だけで解決できるものではありません。保護者の方が「いつかは治るもの」とゆったり構え、こどもが安心できる環境を作ることが、心の負担を減らす第一歩です。
-
生活リズムの安定
早寝早起きを心がけ、自律神経を整えることで、腸や膀胱の働きも安定しやすくなります。
福岡市中央区でお子さまの便秘・夜尿にお悩みの方へ
「便秘や夜尿くらいで相談してもいいのかな?」と迷う必要はありません。新生児期からの成長を長く見守ってきた経験を活かし、一人ひとりの発達に合わせた専門ケアを行います。福岡市中央区、桜坂駅すぐの桜坂こどもクリニックでは便秘・夜尿でお悩みの保護者様にも寄り添った診療を行なっています。お一人、ご家族で悩まずお気軽にご相談ください。

